正絹の着物?合繊の着物?どっちが良いの?

こんばんは。京ちゃん(仮)です。
お盆時期は一旦涼しかったですが、今週に入ってまた暑くなってきました。
もう八月後半の暑さではありません。ガンドゥーラ…ではなく、浴衣がまだまだ現役です。もう、10月まで浴衣で行けるんじゃないかこの暑さと京ちゃんは感じています。

さてさて、七五三が近づき、徐々にお客様の質問が増えてきました。
過去に結構多かった質問が、
「七五三の着物、正絹が合繊、どっちが良いの?」
です。

まず、七五三のお着物を買うにあたり、親御さんが一番最初にぶち当たる壁です。
京ちゃん、京都の着物屋さんなのでここは正直にお答えします。

まず、見た感じですが、こんな感じです。
←ポリエステルのお着物←正絹のお着物

同じメーカーさんのお着物で、合繊と正絹のシリーズです。

素材感と手触りについてもよくご質問をいただきますが、パッと見た感じはわかりません。
正絹=つるつる(この辺シルクのパジャマ辺りからイメージが来ているのかしら?と思います)
合繊=ガサガサ
と言うわけでもありません。これは商品によります。繰り返し言いますが、商品によります。

正絹のほうが天然の繊維なので、独特のしなやかさで体の線に沿う傾向があります。七歳や大人ものになると顕著になって来ます。
ポリエステルの生地は昔は本当にひどかったようで、「まるで雨合羽のような生地だった(個人的感想)」と言われることもありましたが、現在では技術も向上しており、ほぼ見分けが付かないものとなっています。

■メリット・デメリット
ざっとまとめますと、
●正絹着物
・メリット…天然の繊維なのでしなやか。体のラインに添う。高額な着物は基本的に流行にとらわれず、次世代も着られる気品のある柄がそろっている。
・デメリット…汚した場合クリーニングが高くつく、防湿、防虫・定期的に干すなど、保管と管理に気を付けなければならない。

●合繊着物
・メリット…比較的安価・お手軽、虫食いなどの心配が少ないので管理が楽。汚れなどもあまり心配しなくて良い(汚し方の程度によってはクリーニングが必要です)。
・デメリット…しなやかさや体のラインに合うかでは正絹に今一つ及ばない。流行の柄だと今の世代でしか着られない可能性がある。

■三歳女の子は基本的には合繊がおすすめ
三歳はまだまだ小さいので、正絹のお着物だと思わず転んでしまったり、飲み物や食べ物をこぼして汚してしまう可能性があるからです。
また、「本番は七歳にするので、三歳はまだ合繊で良いわ」とおっしゃるお客様も結構おられます。

また、産着をお持ちのお客様は、三歳用に仕立て直しをしてお被布を着せる方も結構おられます。
被布コート

お詣りに必要な草履バッグセットもありますよ。
草履バッグセット

三歳のお着物も、正絹のお着物も根強い人気があります。
「でも汚すのが心配…」そんな方も大丈夫。京都室町st.では被布コート(&着物)の撥水加工を承っております!

7歳のお着物は5,000円税抜ですが、被布は被布コート&着物の二枚を加工するので(+1,000円税抜)になります…。

 

■七歳の女の子着物は正絹のお着物が人気

やはり、愛娘の晴れ姿なので正絹を選ばれる方が多いです。

ポリエステルのお着物はその年の流行を追いかける傾向がありますが、正絹の着物は基本的には流行にとらわれない和の色柄になります。
お着物にも流行があるの?
…あると言えばあるんです。洋服よりも遅いサイクルではありますが、何となーく柄の傾向があります。但し、着物なんて滅多に着ないので殆どのお客さんはわかりません。

「あらあの人、一昨年の柄の着物着てるw」なんて後ろ指差されることもありません。
強いて言うならレースやバラをあしらった柄が増えたり、レトロモダンな柄が増えたりする程度。毎年着物を見続けている業者さんぐらいしかわかりません。

メーカーさんとしても、正絹物は高額商材なので流行を追いすぎたり、極端な色を作って冒険するのは避ける傾向にあるそうです。
正絹物は特に高額商材になってくると、次の代も着られるように…と、何時の世代にも通用する柄行になっています。

 

■で、五歳の男の子は?
…ちょうど境界になります。
「ポリエステル製で十分」という方もおられましたら、「高額な正絹のお着物でばっちり家紋も入れて!」とされる方もおられます。
七歳の女の子同様、懐具合と両家のおじいちゃんおばあちゃんの意気込み次第となっているようです。

今回はここまでになります。
次回は子供着物の生地の質感についてお答えできればと思います。
また、七五三や卒業式など、着物に関する耳より情報をぼつぼつ更新していきたいと思います。

ではまた!京ちゃん(仮)でした!

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