七五三着物の肩上げの長さについて

こんにちは。
毎日暑い日が続いていますね。自転車通勤なので暑さにすっかりとろけてしまいそうな京ちゃん(仮)です。
こんな暑い日が続くと気分は海だ!プールだ!となりますが、京都室町st.では浴衣の季節も終わりに近づいています。

さて、浴衣と入れ替わりに七五三のアイテムが増えてきました。
七五三着物も注文が入ってきています。
私たちのお店では、子供着物の肩上げ・身上げ加工をお受けしています。
数年前は「身上げ・肩上げってなあに?必要なの?」というお客様からのお問い合わせを受けていましたが、情報化社会なのか最近ではほとんどそう言ったお問い合わせを聞かなくなりました。

今やyoutubeなどで身上げ・肩上げ加工の動画も見られる時代ですからね。本当に便利な時代になりました。
一応、ご注文後に採寸ページをメールにて案内しているのですが、注文の段階で既に採寸をお済みのお客様も結構おられます。

一応測り方の図解を案内しますね。

■裄丈の腕の長さについて
何年かやっていて思うのですが、年々お子様の腕の長さが長くなっていっているような気がします。
当初、平均的な裄丈は身丈の0.48倍と言われていました。
つまり、身丈が90cmなら、裄丈は大体43cmぐらい。

ところが、これに大体5cm+ぐらいの長さになる方が増えてきました。
身丈90cmに対し、裄丈が48cmぐらい。
こんなに長くて大丈夫?と心配になったりしたのですが、長すぎるという話もなく、最近の子は腕が長いのか…とすら思っていました。

と、思いきや、急に身丈の0.48倍が主流になる年もあったりして、その年の流行かたまたまその年に生まれた子の腕が短いのかな?とも思っていました。

でも、よく考えてみたら、裄丈というのは着物のお袖の端が来るところ、それが手首のぐりぐりのあたりって、今の時代ちょっと短い気もします。
京ちゃん(仮)も昔、手首のぐりぐりぐらいの裄丈の着物を着たのですが、季節が秋の終わりで結構寒かった…。
気持ちとしては手首の付け根ぐらい…、いや、手の甲が半分ぐらい隠れたほうが可愛いかも?
そう思って気持ち長さを足すと丁度5cmぐらいに…?

これが、近年私たちを惑わす「最近の子腕が長いよう」現象の正体かもしれません。

校則のように「絶対にこう!ぐりぐりの隠れるぐらい厳守!袖が手甲に被ったら違反!」と言うルールも今時ないので、指先が隠れてしまうような極端な長さでなければ大丈夫だと思います。万が一長すぎても、写真を撮るときのポーズ次第で何とかなります。
要は、親御さんから見てお子さんが可愛く見える長さであればいいんです★

でも、身丈(着丈)はあまりに長いとかかとを踏んじゃうので、採寸の際はできるだけ気を付けましょう。
万が一、身丈を長くしすぎちゃった!草履だと踏んじゃうかも!?まずは腰紐などでできるだけずり上げて調整。
それでもダメな時はこれ、こっぽりを履けばいいんです。
七五三着物 七歳女の子用こっぽり(21cm)「赤&茶、桜」COP981|kyoto-muromachi-st
子供着物界のシークレット(?)シューズ。それがこっぽり。
台の高さが5.5cmの優れもの。これで着物の身丈が長すぎても大丈夫、たぶん(足袋のかかとふんづけは免れないかもしれません)。

こっぽり草履で気分は舞妓さん。お詣りの時も周りの子達よりも差を付けられますよ。特に身長差で。
これで参道の石畳をキャットウォークしたらあらゆる意味で注目を集めること間違いなし(歩き慣れないと転んでしまう可能性があるので、お詣りの時は足元に注意してくださいね)。インスタ映えもきっと抜群です。

以上、京ちゃん(仮)でした!

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です